新年ご挨拶 丘珠駐屯地協力会会長として

2024.01.01


               
 
 丘珠に駐屯する各隊員ならびに協力団体の皆様が令和6年の新春をご健勝で迎えられましたことを心よりおよろこび申し上げます。
 一昨年のロシアによるウクライナ侵攻に端を発する戦闘が長期化する中で、昨年10月にはパレスチナ・ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの軍事衝突が起こりました。ハマスによるテロがきっかけとはいえ、イスラエルの過剰報復は明らかに国際法違反であり、人間としてあるまじき行為として国際社会から批判を浴び続けています。今、世界の至るところに戦争の火種があり、ウクライナやガザのような危機が更に連鎖することが危惧されます。日本を取り巻く安全保障環境は、かってないほど厳しいものになっています。
ウクライナやガザでの悲惨な報道を見聞きする度に21世紀にリアルタイムで起きているものなのかと言葉を失います。
 第1次・第2次世界大戦の惨禍をくぐり抜け、平和を誓ったはずの人類がまた新たなあやまちを繰り返そうとしている。
 戦争には勝者はありません。戦争を起こした者も巻き込まれた者もすべて敗者であり、悲惨さだけが残るということを私たちは肝に銘ずるべきでしょう。

 さて、令和5年8月1日、第37代北部方面航空隊長兼ねて丘珠駐屯地司令に三笠展隆1等陸佐が着任しました。着任式において、航空隊長としての隊員への要望事項の一つに「信頼と絆」を揚げるとともに、駐屯地司令としても「地域との連携」を強調しています。地域との連携については、忘れられない光景があります。丘珠駐屯地修親会および曹友会は毎年11月に、航空安全祈願でお世話になっている丘珠神社の清掃を行っています。
 一昨年はその現場に立ち会うことができました。隊員とその家族の何十名かが、境内一面に広がった落ち葉や枝を集め、ビニールシートを使って収集場所に運びます。真剣な面持ちの子どもたちは大人顔負けの手際のよさです。地域のシンボルである鎮守の杜・丘珠神社に丘珠駐屯地もまた根を下ろしていることに改めて感銘を受けました。
 今年も駐屯地の皆様が駐屯地行事や地域のイベント等を通じて、隊員の皆様と協力団体そして地域との交流を昨年以上に深められますことを祈念しています。各隊員の皆様におかれましては、今年も元気に訓練や演習に邁進され、大いにご活躍下さい。
 協力会といたしましても今年も更なるご支援をさせていただきます。
                                  丘珠駐屯地協力会
                                   会長 鈴木健雄